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妊婦なのにインフルエンザにかかったら?

Barefoot in the park in April? (IMG_0451a)
冬の年明けから春にかけて毎年猛威をふるうインフルエンザ。

妊婦さんとなると薬は飲めないだろうし、インフルエンザの予防接種は打ってもいいのかな?と色んな不安があるようです。

妊婦さんがインフルエンザにかかってしまった場合

妊婦さんがインフルエンザにかかってしまった場合は、感染がわかり次第、早めに抗インフルエンザ薬を飲むことが重要です。

なぜなら、妊婦さんはインフルエンザにかかった場合に重症化しやすく、高熱や肺炎などの合併でに胎児や母体が死亡に至ってしまう危険性があるかからです。
特に28週以降の妊婦さんは重症化しやすく注意が必要であることを日本産科婦人科学会も提示しています。

抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に服用することが重症化を防止してくれます。
妊婦はインフルエンザの結果判断を待たずにでも、症状がある場合は、とにかく早急にタミフル・リレンザを服用してください。

予定日間近のインフルエンザ感染は特に注意

出産とインフルエンザが重なってしまった場合は、高熱などによる体力不足で緊急帝王切開での出産を余儀なく選択する場合もあります。
また、新生児のけいれんや脳炎・脳性まひ・死亡の危険因子と繋がる場合もあります。
産後もインフルエンザがよくなるまで赤ちゃんとは別室。母乳も搾乳したものを赤ちゃんに与えるなど、大変です。

抗インフルエンザ薬の服用で胎児への影響は?

日本産科婦人科学会では、抗インフルエンザ薬を投与した妊婦が出産した新生児異常の発生率について調査をおこなっています。

それによると、タミフル・リレンザを服用した妊婦が出産した新生児の異常発生率は通常の妊婦さんと比べて自然発生率はほぼ同等であるとの結果がでています。
発生率がほぼ同等であるということは、薬を飲用したことが直接的に胎児・新生児異常には繋がらないという事となります。
それよりも、薬を早期に飲まなかったことによる重症化のほうが恐ろしいのです。

ラピアクタ、イナビルについてはまだ安全性についての結果は症例が少なく、はっきりと出ていません。

タミフル

タミフルを服用すると体内のインフルエンザウイルスを増やさないようにすることができます。
妊婦の死亡例もなく、有害なリスクは認められていません。

リレンザ

粉状の薬を吸入で使用する薬です。母体の血中に移行する量はごくわずかな為、胎児に重要な異常をおよぼす可能性はないと考えられています。