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妊娠すると喘息ってひどくなるの?

zensoku

妊娠すると喘息がひどくなる女性が多いようです。
喘息持ちの女性や、以前喘息がひどくなり、症状が出ていなかった女性の
3~4割の方が喘息が悪化すると言われています。

その原因のひとつとして、妊娠により体重が増加があります。
脂肪により気道が狭くなる為に、喘息が悪化します。

また男の子よりも女の子を妊娠したほうが、
喘息がひどくなるという研究結果もあります。
女性ホルモンが妊婦の喘息の症状を悪化させるのです。

喘息が良くなる人もいれば、悪くなる人もいる

ただし、喘息持ちの人が妊娠した途端に症状が軽くなってしまう方もいます。
妊娠中の体質変化による好転です。
良く出るか悪くなるかは人それぞれです。
一概に妊娠すると悪くなるともいえません。

妊娠中の喘息悪化に注意

もし妊娠中に喘息の症状が強くなってしまった場合は、
発作の頻度や状態を検診時に主治医としっかり相談しましょう。
そして陣痛・分娩・出産時に発作が起きても対応できる、
呼吸器内科等を併設している総合病院等等を紹介してもらうべきです。

妊娠中は喘息の薬をためらってしまいがちですが、
症状がひどくなると胎児や母体に負担がかかってしまいます。

妊娠時の咳による腹圧は、
場合によっては早産を引き起こす事もあるので、
注意が必要です。
妊娠中に飲用できる喘息の薬もあります。

喘息歴は主治医に伝える

また、妊娠中喘息の症状が全く出ていないけれど、
過去に喘息と診断された事がある場合でも、
主治医には伝えておきましょう。
喘息の中にはアスピリン喘息という、特定の薬剤に反応して
発作が起きるタイプの喘息があります。

産後に痛み止めとして処方される事の多いボルタレン・ロキソニンにも
アスピリンが含まれていますので、
アスピリンに反応してしまう方が飲用すると喘息の症状が引き起こされてしまいます。

過去にアスピリン喘息・またはその疑いがある方には、
用心の為にボルタレンの代わりにカロナール等、別の薬が処方されます。